夢の「億り人」になりたい
株の税金が「約20%」だと学んだ私。
しかし、SNSを見れば「ビットコインで1億円稼ぎました!」という若者が溢れている。

なぁアイちゃん。 チマチマ株を買うのが馬鹿らしくなってきたよ。
俺も仮想通貨で一発当てて『億り人』になってフェラーリ買うぞ!
税金なんて株と同じ2割だろ? 余裕余裕!

……(深い溜息)。 Jさん、絶対にやめてください。
今の知識のまま億り人になったらJさんは100%破産します。

は? 破産? 1億儲けて破産するわけないだろ!

いいえ、します。 なぜなら仮想通貨の利益は株のような『申告分離課税(約20%)』ではなく『雑所得(ざつしょとく)』の『総合課税』だからです。
恐怖の「累進課税」最大55%
AIは、階段状に高くなっていく税率のグラフを見せた。


『総合課税』とは、お給料と仮想通貨の利益を合算して税率を決める方式です。
そして日本の所得税は稼げば稼ぐほど税率が上がる『累進課税(るいしんかぜい)』です。

つまり…どういうことだ?

もしJさんがビットコインで『1億円』儲けたとしましょう。
その場合、所得税(45%)+住民税(10%)で最高税率は約55%になります。

ご、55%!? 半分以上持っていかれるのか!?
株なら20%(2000万円)で済むのに、仮想通貨だと5500万円も払うのか!?

はい。国は『汗水たらして働いた金じゃないんだから半分よこせ』と言っているわけです。
これが『雑所得』の地獄です。
忘れた頃にやってくる「住民税の悪魔」

でも税率が高いだけなら破産まではしませんよね?
5500万円払っても手元に4500万円残るわけですから。

そうだな。フェラーリは我慢してベンツにすればいい。

問題は『税金を払うタイミング』です。
ここに多くの成金がハマる落とし穴があります。
2024年:ビットコインで1億円儲けた! ヒャッハー! → 「税金分を残さず」に家や車を買って豪遊してしまう。
2025年3月:確定申告で所得税(約4500万円)を現金で払う。 → 「えっ、そんな現金もうないよ…」
2025年6月:さらに住民税(約1000万円)の通知が来る。 → 「もう1円もない! 詰んだ!」

ひいいぃぃ! お金を使い切った後に請求書が来るのか!
まさに『死のタイムラグ』だな…。

住民税は『去年の稼ぎ』に対して、忘れた頃にやってきます。
これで破産した人は数え切れません。
「交換」しただけで税金発生?

分かった。利益確定(円に戻すこと)しなければ税金はかからないんだろ?
ずっとコインのまま持っていればいいんだ。

甘いです。 例えば、値上がりした『ビットコイン』を使って別の『イーサリアム』というコインを買ったらどうなると思いますか?

コイン同士の交換だろ?
円に戻してないから、セーフじゃないのか?

アウトです。 日本の税法では『他のコインに交換した瞬間』に『一度利益確定した』とみなされます。

なんだって!?

これで悲惨なのが『交換した後に、コインが大暴落した場合』です。
手元のコインの価値は暴落してゼロになったのに、税金だけは『交換した時の高い価格』で計算されてガッツリ請求されます。

金は消えてるのに借金(税金)だけ残るのか…。
鬼だ! 税務署は鬼だ!
結論:税金の分は「別口座」へ

仮想通貨をやるなら、鉄の掟を守ってください。
『利益が出たら即座に半分の現金を税金用口座に移して、絶対に触らないこと』。

半分は国の金、半分が俺の金…。
そう思わないと死ぬってことだな。

その通りです。
ちなみに仮想通貨の損失は、株の利益と相殺できませんし、翌年に繰り越すこともできません。

えっ?
株なら『損益通算』とか『繰越控除』で負けた分だけ税金を取り戻せるんじゃなかったか?

それは株だけの特権です。
仮想通貨は『勝ったらガッツリ取る、負けても助けない』という、極めて厳しいルールなんです。
次回予告
仮想通貨の税制に震え上がったJ。 「やっぱり株がいいよ! 株は負けても『繰越控除』とかいう救済措置があるんだろ?」 しかしその救済措置を受けるためにも、やはり「確定申告」という儀式が必要になる。
次回、負けた投資家への敗者復活戦。 「株の損失は「損益通算」と「繰越控除」で取り戻せ!負けた年こそ確定申告すべき理由」。
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