- 📝 区分:📖 投資基礎
- 👤 執筆:Jさん(Jさん・投資勉強中)
- 📅 投稿日:2026年1月21日 / 🔄 最終更新:2026年5月3日
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“損した年こそ確定申告”が正解な理由

去年株で損したんだけど、確定申告すると何か得するって聞いた。本当?

本当です。「損益通算」という制度があり、同じ年の株の損失と利益を相殺できます。さらに損失が残った場合は「繰越控除」で翌年以降3年間持ち越すことができ、将来の利益と相殺して税金を減らすことができます。
株式投資で損失が出た年は、多くの投資家が「どうせ損したし確定申告は関係ない」と思いがちです。しかし損益通算・繰越控除を使えば、損失年こそ確定申告することで将来の税負担を大きく減らせます。
- 損益通算:同じ年内の株の利益と損失を相殺
- 繰越控除:その年に相殺しきれなかった損失を翌年以降3年間持ち越し
- 前提:繰越控除には確定申告(毎年継続)が必要
損益通算の仕組みを具体例で理解する

同じ年に利益と損失が両方あったとき、どうなるの?

損益を合算して課税されます。たとえばA株で50万円の利益が出ても、B株で30万円の損失があれば、課税対象は差し引き20万円になります。納める税金が大きく変わりますよ。
| 取引 | 損益 |
|---|---|
| A株(売却益) | +50万円 |
| B株(売却損) | ▲30万円 |
| 損益通算後の課税対象 | 20万円 |
| 本来の税金(50万円×20.315%) | 約101,575円 |
| 損益通算後の税金(20万円×20.315%) | 約40,630円 |
| 節税効果 | 約60,945円の節税 |
特定口座(源泉徴収あり)で同じ証券会社内の損益は自動的に通算されます。ただし複数の証券会社をまたいだ通算や繰越控除には確定申告が必要です。
繰越控除で損失を最大3年間活用する

損失が利益より大きかったとき、残った分はどうなるの?

損失が利益を上回った年は、残った損失を翌年以降3年間繰り越すことができます。翌年以降に利益が出たとき、繰り越した損失分まで非課税で受け取れます。
| 年 | 損益 | 税金の扱い |
|---|---|---|
| 2024年 | ▲80万円の損失 | 確定申告で80万円を繰越 |
| 2025年 | +50万円の利益 | 80万円の繰越損失と相殺 → 課税なし(残り30万円繰越) |
| 2026年 | +60万円の利益 | 残り30万円と相殺 → 30万円に課税(税約6万円) |
| 本来の税金(2025年50万円×20.315%) | 約101,575円 | → 0円(節税!) |
繰越控除は毎年の確定申告が必要
損失を翌年に繰り越すためには、損失が出た年に確定申告することが必須です。また繰越期間中(利益が出ない年も含め)毎年確定申告を継続しないと繰越が途切れます。「損失の年だけ出して翌年は出さない」では繰越できないので注意してください。
損益通算できる対象・できない対象

株の損失って、FXや投資信託の利益とも相殺できるの?

投資信託(上場型=ETF含む)の損益は株式と通算できます。ただしFXや仮想通貨は「雑所得」の区分になるため、株式等との損益通算はできません。
| 損益通算できる組み合わせ | 通算可否 |
|---|---|
| 国内株式の損失 ⇔ 国内株式の利益 | ◎ 可 |
| 国内株式の損失 ⇔ 投資信託(公募)の利益 | ◎ 可 |
| 国内株式の損失 ⇔ 国内ETF・REITの利益 | ◎ 可 |
| 国内株式の損失 ⇔ FXの利益 | ✕ 不可(FXは申告分離課税の雑所得) |
| 国内株式の損失 ⇔ 仮想通貨の利益 | ✕ 不可(仮想通貨は雑所得) |
| NISA口座の損失 ⇔ 特定口座の利益 | ✕ 不可(NISA口座は損益通算の対象外) |
繰越控除の手続き方法(e-Tax)

実際どうやって申告するの?難しそうで…

e-Taxの確定申告書作成コーナーなら、証券会社の年間取引報告書を見ながら入力するだけで自動計算してくれます。損失の繰越申告は「上場株式等の譲渡損失の金額の計算書」という添付書類が必要ですが、e-Taxなら画面の案内に従うだけで対応できます。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | 全ての証券会社から年間取引報告書を取得 |
| 2 | e-Taxの「申告書等作成コーナー」にアクセス(国税庁サイト) |
| 3 | 「株式等の譲渡所得等」の欄に各証券会社の損益を入力(報告書の数字をそのまま転記) |
| 4 | 損失が出た場合「翌年以降に繰り越す」を選択→自動で「計算書」が作成される |
| 5 | 翌年以降は毎年同じ手順で申告(繰越損失の金額は自動で引き継がれる) |
Jさんが損益通算で実際に節税できた話

実際に使ってみて、どれくらい得した?

Jさんに体験談を語ってもらいます。
2023年に個別株で約40万円の損失を出してしまいました。「やってしまった…」と落ち込みましたが、その年に確定申告して損失を繰り越しました。翌2024年に別の銘柄で約35万円の利益が出たとき、繰越損失と相殺して課税ゼロ。本来なら7万円以上払うはずだった税金が消えました。
損失が出た年に確定申告するのは気が進まないものですが、あの手続きをしておいてよかったと心から思っています。損した金額は取り戻せませんが、税金だけでも節約できるのは確かです。
よくある質問(FAQ)
Q. 特定口座(源泉徴収あり)だけど、確定申告は必要?
A. 損益通算の範囲によります。同じ証券会社の同一口座内なら自動通算されます。複数の証券会社の損益をまとめたい場合や繰越控除を使いたい場合は確定申告が必要です。
Q. 損失は何年まで繰り越せますか?
A. 翌年から3年間です。たとえば2024年の損失は2025・2026・2027年の利益と相殺できます。2028年以降は消滅します。
Q. 過去に繰越申告し忘れた場合は?
A. 更正の請求で過去5年分まで遡れます。ただし繰越控除は「その年の確定申告」が要件のため、申告し忘れた損失を後から繰り越すことは難しいケースもあります。税務署や税理士に相談するのが確実です。
まとめ:損失年こそ確定申告で将来の税金を減らす
| 制度 | 内容 | 必要手続き |
|---|---|---|
| 損益通算 | 同一年内の株の損益を相殺 | 複数証券の場合は確定申告 |
| 繰越控除 | 損失を翌年以降3年間持ち越し | 損失年から毎年確定申告を継続 |
| 対象 | 国内株式・ETF・公募投資信託など | FX・仮想通貨は別区分(通算不可) |
| NISA口座 | 損益通算の対象外 | 特定口座とは別管理 |
株式投資では損失が出る年もあります。そのとき確定申告をしっかりやっておくことが、翌年以降の税負担を大きく左右します。損した年ほど確定申告を忘れずに。
損益通算が使える範囲(特定口座・一般口座):①国内株式の損失と国内株式の利益②国内株式の損失と国内株式の配当金③国内ETF・投資信託の損失と利益。米国株(外国株)の損失も同様に通算できます。ただし「仮想通貨の損失」は株式とは通算できません。
損益通算を受けるための確定申告手順

損益通算って自動でされるの?それとも自分で申告が必要?

特定口座(源泉徴収あり)でも同一証券会社内の通算は自動で行われますが、複数証券会社をまたいだ通算や繰越控除は確定申告が必要です。また「配当金との通算」も確定申告が必要です。
確定申告が必要なケース
- 複数の証券会社で損失と利益がある(A社で▲30万・B社で+50万)
- 損失の繰越控除(翌年以降に持ち越したい場合)
- 配当金と損失を通算したい場合(総合課税で申告)
確定申告の基本ステップ
1. 証券会社から「年間取引報告書」を入手(1〜2月送付)
2. e-Taxまたはマネーフォワードクラウド確定申告で入力
3. 「株式等の譲渡損失の繰越控除」を選択
4. 翌年分の申告でも繰越損失を入力(3年間継続が必要)
「損失の繰越控除は3年間」。毎年確定申告を続けて繰越処理を維持することが条件です。1年でも申告を怠ると繰越できなくなります。マネーフォワードなら昨年のデータを引き継いで今年の申告書を自動作成できるため、継続管理が楽になります。
年末の「損出し」で節税する実践テクニック

年末前に意図的に損を確定させる「損出し」って有効なの?

非常に有効です。含み損の株を年内に売却して損失を確定し、即座に買い直します。これで「損失確定+保有継続」が同時にできます。売却翌日以降に買い直せば問題ありません(日本にはウォッシュセール規制がない)。
「損出し」を行う最終期限は各証券会社の大納会(12月末)の決済が完了する数営業日前です。通常12月25〜27日頃が実質的な期限になります。翌年分の節税になる利益確定も同様に年内に計画的に行いましょう。マネーフォワードで損益をリアルタイム管理するとタイミングを逃しません。
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・3児の父。20年ぶりに投資を再開し、AIと一緒にお金を学ぶ中間管理職忙しい人。失敗談もリアルに書いています。
【税務に関する免責事項】
本記事は 2026年5月時点 の情報をもとに、国税庁の通達・タックスアンサーを参照して執筆しています。ただし、税制は 毎年改正される 可能性があり、また個別の税務判断は 具体的な事情で異なる ため、本記事の内容をそのまま当てはめると否認されるリスクもあります。
実際の確定申告・税務判断は、必ず税理士または所轄の税務署にご相談ください。
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