その「押し目買い」が命取り?

あー、もう! なんでだよ! オニール流で「業績がいい株」を見つけたのに、
買った瞬間に下がる! で、怖くなって売ったらその翌週に爆上げしやがった……。
俺のスマホ、監視されてるんじゃないか?

被害妄想ですね。それは単にJさんの「エントリー(入る)タイミング」が下手なだけです。
業績が良い銘柄を見つけるのは「半分」の仕事。残りの半分は「いつ買うか」という
精密なタイミングにかかっています。

タイミングなんて運だろ? 上がってる途中で飛び乗れば「高値掴み」って怒るし、
下がったところで買えば「落ちるナイフ」だって怒るし……。
じゃあ一体、いつ買えばいいんだよ!

ふふっ、その答えを持っている男がいます。
オニールを師と仰ぎつつ、さらにタイミングを極限まで科学した現代の魔術師、マーク・ミネルヴィニです 。 今回は彼の著書『ミネルヴィニの成長株投資法』から、株価が爆発する直前のサイン「VCP(ボラティリティの収縮)」について学びましょう。
「ステージ2」以外はゴミと思え
AIは、山の形をしたライフサイクルの図を表示した。


まず大前提です。ミネルヴィニは株価の動きを4つのステージに分類しています。
第1ステージ(底固め局面): 横ばいで無関心な時期。
第2ステージ(上昇局面): 機関投資家が買い集め、株価が右肩上がりの時期。
第3ステージ(天井圏): 機関投資家の売り抜けが始まる時期。
第4ステージ(下落局面): 投げ売りで暴落していく時期。
Jさん、あなたが買うべきなのは「第2ステージ」にある株だけです。
それ以外はすべてゴミだと思ってください。

えっ? 「第1ステージ」の安いうちに仕込んでおけば、
第2ステージで大儲けできるんじゃないか?

それが「時間の無駄」なんです。 底固めがいつ終わるかなんて誰にも分かりません。
資金を何年も寝かせることになります。 我々個人投資家が狙うのはすでに上昇トレンドが確定し、ロケットが発射された後の「加速装置」が入る瞬間です。
魔法のパターン「VCP」とは?

分かったよ。右肩上がりの株を買えばいいんだな。
でもさ、右肩上がりってことは「すでに高い」ってことだろ? いつ買えばいいんだよ。

そこで登場するのが、ミネルヴィニの真骨頂
「VCP(Volatility Contraction Pattern:ボラティリティの収縮パターン)」です。
この図を見てください。


株価は一直線には上がりません。必ず「調整(下落)」が入ります。 最初は大きく揺れますが、次第に売りたい人が減っていき、波の幅(ボラティリティ)がだんだん小さくなっていきます。
1回目の下落:-25%
2回目の下落:-15%
3回目の下落:-8%
このように、チャートの波が左から右へ行くにつれて「収縮」していく。これがVCPです。

ん? だんだん動きが小さくなってるな。
これって「人気がなくなってる」んじゃないのか?

逆です。「売り物が枯れた(品切れ)」状態です。
握力の弱い投資家がすべて振るい落とされ、もう売りたい人が誰もいない。
この「嵐の前の静けさ」の状態で、少しでも買いが入ったらどうなると思いますか?

売る人がいないんだから……
ちょっとの買いで、一気に上に飛ぶ!?

その通り。供給(売り)がなくなり、需要(買い)が圧倒する瞬間です。
この「最後の収縮(タイトな部分)」を上に抜けた瞬間こそが最もリスクが低く、
爆発力が高いエントリーポイント(ピボットポイント)なんです。
「濡れたタオル」を絞り切れ

ミネルヴィニはこのプロセスを「濡れたタオル」を絞ることに例えています。 びしょ濡れのタオル(急騰直後の株)を最初に絞ると、水(売り注文/利食い売り)がジャバジャバ出ますよね? でも、何度か絞り直していくと、最後にはもう一滴も水が出なくなります。


なるほど! 俺は今まで、まだ水がジャバジャバ出る状態(売り圧力が強い時)に
飛び込んでたから、押し戻されて負けてたのか。

そうです。弱い保有者が一掃され、タオルが乾ききった状態になるまで待つのです。
「もう水が出ない(売りが枯れた)」ことを確認してからエントリーする。
これがミネルヴィニ流の「精密狙撃(スナイパー)」トレードです。

すげぇ……。感覚じゃなくて理屈で分かるわ。
よし! チャートを見て「波が小さくなってるやつ」を探せばいいんだな!

……Jさん、4000銘柄のチャートを毎日全部目視チェックする気ですか?

うっ。それは無理。腱鞘炎になる。

ですよね。 実はミネルヴィニは、この「第2ステージ」や「VCP」の条件を非常に厳密な「数値ルール」として定義しています。 数値になっているなら、どうすればいいか分かりますか?

ま、まさか……またAIにプログラムを書かせるのか!?

ご名答。 次回、この「職人の技(チャート読み)」を「プログラム(スクリーニング条件)」に翻訳して、 全自動でVCP候補銘柄を探し出すシステムを作ればいいんです。
今回のまとめ
第2ステージを狙え:株価が200日移動平均線より上にあり、上昇トレンドにある銘柄しか買ってはいけない。
VCPを探せ:株価の上下動(ボラティリティ)がだんだん小さくなっているのは「売り切れ」のサイン。
タイミングが命:動きが止まった「静寂」の瞬間にこそ、最大のエントリーチャンスがある。

VCPの理屈は分かったけど、
いざチャートを見ると『これであってる?』って不安になるんだよな…。

だからこそ、この本が必要なんです。
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