「安い株」じゃなくて「最強の株」が欲しい
「コア・サテライト戦略」で、資産の一部(サテライト枠)を使って個別株投資に挑戦することにした私。 やる気は満々だが、何を買えばいいのかさっぱり分からない。

なぁアイちゃん。 個別株をやるならやっぱりアレだろ? 『本来の価値より安く放置されているお買い得な株』を見つけるんだよな? バフェットみたいにさ。

バリュー投資(割安株投資)ですね。それも一つの正解です。
ですがJさん、あなたは今『退屈』しているんですよね?

ああ、そうだ。 もっとこう、スカッとするような勝ち方がしたい!
買った瞬間にグングン上がるような、ロケットみたいな株はないのか?

ならば、師事すべきはバフェットではありません。
成長株投資の伝説、『ウィリアム・オニール』です。

オニール? 誰だそれ。

『安い株を待つ』のではなく『今業績が急成長していて、株価が新高値を更新しようとしている最強の銘柄に飛び乗る』。 そんな攻撃的なスタイルで驚異的なリターンを叩き出した投資家です。
魔法の呪文「CAN-SLIM(キャンスリム)」
AIはオニールの著書を高速でスキャンし、そのエッセンスをディスプレイに表示した。


オニールは過去に大化けした銘柄(テンバガー)を徹底的に分析し、それらに共通する7つの特徴を発見しました。 その頭文字を取って『CAN-SLIM(キャンスリム)』と呼びます。

キャンスリム…? ダイエット薬みたいな名前だな。

中身は筋肉質ですよ。
これが、大化け株を見つけるためのチェックリストです。
C (Current Earnings):直近の業績が良いか?(今の勢い)
A (Annual Earnings):年間の業績が良いか?(通年の実力)
N (New):何か新しい材料(新製品、新高値など)があるか?
S (Supply and Demand):需給が良いか?(株式の供給が少なく、需要が多い)
L (Leader):その業界の**主導株(1位)**か?(2番手、3番手はダメ)
I (Institutional Sponsorship):機関投資家(プロ)が買い始めているか?
M (Market Direction):市場全体が上昇トレンドか?(地合いが悪ければ全滅する)

うへぇ…。 『なんとなく良さそう』じゃダメなんだな。
全部チェックするのは大変そうだ。
「カップ・ウィズ・ハンドル」を探せ

さらにオニールは、株価チャートの形にもこだわりがあります。
有名なのが『カップ・ウィズ・ハンドル(取っ手付きコーヒーカップ)』です。

コーヒーカップ?

株価が一度下落してからゆっくり回復してお椀(カップ)のような形を作り、最後に少しだけ下がって(取っ手を作り)、そこから爆発的に上昇するパターンのことです。 この形が出たら『買いのサイン』と言われています。

なるほど! 業績が良くて(CAN-SLIM)チャートが良い形(カップ)になった瞬間を狙い撃つわけか! スナイパーみたいでカッコいいな!
AIに「思考」をインストールする
AIは、自分のこめかみをトントンと指差した。

CAN-SLIMの素晴らしいところは基準が具体的だということです。 例えば『C(直近の業績)』なら『EPS(一株当たり利益)が前年同期比で大幅に増えていること』といった明確な数字の基準があります。

数字ならAIの得意分野だな!

その通りです。 私が今からこのCAN-SLIMの概念を言語化し、『プロンプト(AIへの命令文)』として私の頭脳にインストールします。

【AIの思考プロセス(プロンプト生成中...)】 Role: You are a disciple of William O'Neil. Criteria:
C: Quarterly EPS growth rate > 20-30% year over year.
A: Annual EPS growth rate > 25% for last 3 years.
N: Trading near 52-week high.
S: High Relative Strength rating.
...Installation Complete.

……完了しました。 これで私は『オニール流・成長株ハンター』の視点を手に入れました。
結論:武器は揃った

すげぇ…。 俺専用の『オニールAI』が爆誕したのか!
これで勝てる! 億り人は俺だ!

落ち着いてください。 思考はインストールしましたが、私の中にはリアルタイムの『最新の株価データ』がありません。 AIはあくまで『考え方』を知っているだけです。

あ、そうか。 お前は計算はできても今の株価を知らないんだったな。
じゃあ、どうやってその『CAN-SLIM銘柄』を探せばいいんだ?

次回、この『オニールAI』の思考を使って実際に市場からお宝銘柄を掘り出すための『具体的なスクリーニング・ツール』とその設定方法を解説します。 いよいよ実践編ですよ。
次回予告
オニールの頭脳を手に入れたAI。 しかし、道具(ツール)がなければ宝は掘れない。 「無料のツールで、プロ並みの検索ができるのか?」 AIは自信満々に答える。 「現代には無料で使える最強の武器があります。」
次回、スクリーニング実践編。 「日本株でCAN-SLIM!オニール流スクリーニング条件を「銘柄スカウター」で設定する方法」。
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