「3割」も引かれてる?
米国株(S&P500)や米国債を買い始めて数ヶ月。
私の口座に初めての「配当金(分配金)」が入金された。

やったー! 初めての不労所得だ!
えーっと、100ドルの配当が入る予定だから…1ドル150円として1万5千円か。
今夜は焼肉だな!

Jさん、入出金明細をよーく見てください。
本当に100ドル入っていますか?

ん? ……あれ? 72ドルくらいしか入ってないぞ?
えっ、28ドルも手数料で引かれたのか!? 3割近く減ってるじゃないか!

手数料ではありません。『税金』です。
ようこそ、『二重課税』の世界へ。
アメリカで10%、日本で20%
AIは、2台の掃除機にお金を吸われるイラストを見せた。


米国株の配当金は、以下の順序で税金が引かれます。
現地課税(アメリカ):まずアメリカ政府が10%を徴収します。(残り90ドル)
国内課税(日本):残った金額に対して、日本政府が約20%(20.315%)を徴収します

つまり、10%引かれた後にさらに20%引かれるので、手元に残るのは約72%。
日米の両方から税金を取られる、これが『二重課税』の正体です。

ふざけるな! 日本で税金払うのは分かるけど、なんでアメリカにまで払わなきゃいけないんだ! 俺は日本の国民だぞ!
魔法の呪文「外国税額控除」
所長が激怒していると、AIは一枚の書類(確定申告書)を取り出した。

落ち着いてください。 日本の税制には、この『払いすぎたアメリカの税金』を取り戻す仕組みがあります。 それが『外国税額控除(がいこくぜいがくこうじょ)』です。

なんだその必殺技みたいな名前は。
それを使えば金が戻ってくるのか?

はい。年に一回『確定申告』をして『私はアメリカですでに税金を払いました』と申告すれば、アメリカで払った10%分を日本の所得税(や住民税)から差し引いて返してくれます。

おお! つまり二重払いが解消されるのか!
よし、すぐにやるぞ! スマホでできるのか?
「NISA」は対象外!?

手続きはスマホ(e-Tax)でも可能です。 ……あ、でもJさん。
その米国株、『NISA口座』で買っていますか? それとも『特定口座(課税口座)』ですか?

え? そりゃNISAだよ。
第11話でお前が『NISA最強』って言ったからな。

あちゃー…。 残念ですが、NISA口座で買った株は外国税額控除を使えません。

はあああ!? なんでだよ!
最強の口座じゃないのかよ!

冷静に聞いてください。 外国税額控除は『日本とアメリカで二重に税金を払っている』から使える制度です。 NISAは『日本の税金がゼロ』ですよね?

まあ、そうだけど。

日本で税金を払っていないのでそもそも『二重』になっていないんです。だから取り戻す制度も使えません。 NISAの場合、アメリカの10%は『払い損(取り戻せないコスト)』になります。
それでもNISAがお得な理由

なんだよそれ…。
じゃあNISAで米国株をやるのは損なのか?

いいえ、計算してみてください。
特定口座:米10%引いて、日本20%引いて、申告して米10%を取り戻す → 最終的な税金は約20%(+申告の手間)
NISA口座:米10%引かれるだけ。日本の税金はゼロ。 → 最終的な税金は10%(手間なし)

アメリカ分は取り戻せなくても、トータルで見ればNISAの方が圧倒的に税金が安いんです。
だから文句を言わずにNISAを使い倒してください。

むむ…。計算すると確かにそうか。
『取り戻せない』って言われると損した気分になるけど、結果的には得してるんだな。
結論:特定口座の人は申告せよ

ただし、NISA枠を使い切って『特定口座』で米国株やETFを持っている人は絶対に確定申告をすべきです。 やらないと、ただ単に『二重に税金をむしり取られている人』になってしまいますからね。

税金取り戻したいけど、確定申告の書類作るのって難しそうだな…
計算間違えそうで怖いよ。
\面倒な入力作業を自動化!/ 👉 [【無料】証券口座と連携して確定申告を終わらせる]

今はスマホで連携するだけで、面倒な計算を全自動でやってくれるソフトがあります。
税理士に頼むより安く、確実に取り戻せますよ。
次回予告
税金の話で少し賢くなったJ。
「税金の仕組みって面白いな! 他にも税金で損するパターンってあるのか?」
AIはニヤリと笑って答える。
「ありますよ。もしJさんが『仮想通貨(ビットコイン)』で億り人になったら、翌年地獄を見ることになります。」
次回、投資リハビリ編の最重要回!
「仮想通貨の税金は最大55%!?「億り人」が翌年の住民税で破産する雑所得の罠」。
コメント