「プロにお任せ」の罠
米国株(S&P500)を買う決心をした私だが、まだ不安が拭えない。

投資信託かぁ…。 実は昔、銀行の窓口で退職金の相談をした時に勧められたやつを買ったことがあるんだ。 『プロが運用するから安心です』って言われてな。 でも結局、手数料ばかり引かれて全然増えなかったんだよ。

典型的なカモですね。 銀行の窓口で勧められる商品は銀行が儲かる(手数料が高い)商品です。 Jさんが買ったその商品、『信託報酬(しんたくほうしゅう)』はいくらでしたか?

えーと、たしか年1.5%くらいだったかな? 100万円預けても1万5千円だろ?
プロに任せる手間賃としては安いもんじゃないか。

……絶句しました。 今の常識では、それは『超高級・ぼったくり商品』です。
1.5%をナメてはいけません。20年後には高級車が買えるくらいの差になりますよ。
「0.1%」vs「1.5%」の残酷な差
AIはシミュレーション画面を開いた。

比較してみましょう。 年利5%で1000万円を20年間運用したとします。
A:信託報酬 0.1%(ネット証券の優良商品) → 20年後の手数料合計:約30万円
B:信託報酬 1.5%(銀行の窓口商品) → 20年後の手数料合計:約400万円

よ、400万!? 手数料だけでそんなに取られるのか!? 嘘だろ!?

複利の効果で資産が増えれば増えるほど、その中から引かれる『%』の金額も膨れ上がります。 Jさんは、運用会社のリッチなオフィス代と社員の給料を払うために投資していたようなものです。

うわあああ! 俺の金返せー!
知らなかった…『1%くらい』って軽く考えてた…。
現代の神商品「eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)」

気を取り直してください。今はネット証券で、極限までコストを削った商品が買えます。
その代表格が『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』シリーズです。

スリム? ダイエット食品みたいな名前だな。

『業界最低水準のコストを目指し続ける』というコンセプトの商品です。
例えば、このシリーズの『米国株式(S&P500)』の信託報酬は、なんと約0.09%です。

0.09%!? 俺が払ってた1.5%の、15分の1以下じゃないか!
中身(S&P500)は同じなんだろ? なんでそんなに安いんだ?

『インデックス(指数連動)型』だからです。
AIやコンピュータを使って機械的に指数と同じ株を買うだけなので、
高い給料のファンドマネージャーを雇う必要がないんです。
アクティブ vs インデックス

でもよ、高い金を払ってでも『プロ(人間)』が必死に考えた方が、機械的な運用より儲かるんじゃないか? いわゆる『アクティブファンド』ってやつ。

残念ながら、データがそれを否定しています。過去の統計では、
90%以上のアクティブファンドは手数料の安いインデックスファンドに成績で負けています。

マジかよ…。
高い金払って、プロが頑張って、結局機械に負けるのか。

手数料(ハンデ)が重すぎるのが原因です。 よほどの目利きができない限り、黙って
『低コストのインデックスファンド(eMAXIS Slimなど)』を買うのが現代の最適解です。
結論:ランキング上位を買え

ネット証券の『投資信託ランキング』を見てください。
上位はすべて、信託報酬が0.1%前後のインデックスファンドで独占されています。
1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

ほんとだ…。みんな賢いんだな。
よし! 俺もこの『オルカン』か『S&P500』を買うことにする!
もう銀行の窓口には近づかんぞ!

それがいいです。
これで、NISA(非課税)× ネット証券(手数料無料)× 優良投信(低コスト)という、
『現代の三種の神器』が揃いましたね。
次回予告
王道の投資スタイルを確立したJ。 しかし、人間の欲望は尽きない。
「でもさ、年利5%とか7%じゃなくて、もっとこう…1年で10倍とかになる夢のある話はないのか?」
次回、投資か投機か、電子のゴミか未来の通貨か。
「ビットコインは「デジタルゴールド」か?発行枚数2100万枚の希少性と資産価値を解説」。
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