はじめに:EA自作のハードルが一気に下がった
MT4/MT5(MetaTrader)でEA(Expert Advisor、自動売買プログラム)を自作するには、これまで MQL4/MQL5 という独自言語の習得が必須でした。Jさんも書籍2冊を読んだ後で挫折経験あり。
それが、2026年に複数の MT4/MT5 MCP がオープンソース公開されたことで、自然言語でEAコードをClaude に書かせる ことが現実的になりました。MetaEditor に貼り付ければそのまま動くレベルです。

EA自作って、もう本気でハードル下がってる感じ?

MQL言語の知識ゼロでも、「RSI<30で買い、>70で売る」と指示すれば動くコードが出ます。ただし「動く」と「儲かる」は別物。バックテストとデモ運用は必須です

コードを書く敷居が下がる分、戦略の妥当性検証に時間を割くべきなんだな
結論:自然言語→EAコード→3段階デプロイ
- MT4/MT5 MCP: 8nite/metatrader-4-mcp など複数のOSSが公開
- AIに任せる範囲: MQL4/MQL5 コード生成・バックテスト指示
- 人間がやる範囲: 戦略設計・コードレビュー・デモ運用判断・ライブ発注
- 3段階デプロイ: コード生成 → デモ口座でバックテスト → ライブ運用(少額から)
- 対応ブローカー: 海外FX(XM/AXIORY等のMT4/MT5提供業者)
MT4/MT5 MCP とは何か
Claude Code から MT4/MT5(MetaTrader アプリ)を操作するための MCP サーバーです。
MT4/MT5 MCP の基本(2026年5月時点)
- 代表的実装: 8nite/metatrader-4-mcp(GitHub・OSS)
- 通信方式: TCP ソケットまたは SSE
- 認証: MT4/MT5 のログイン情報(環境変数管理)
- 機能: 価格取得・指標値取得・新規注文・決済・履歴取得
- 対応プラットフォーム: MT4・MT5 両対応
- 言語: Node.js または Python 実装

MCPの仕組みで Claude が MetaTrader にコマンドを送れます。チャート読み取りと発注の両方が可能ですが、本記事ではまず「EA自作」の側面を解説します
必要要件
| 項目 | 必要条件 |
|---|---|
| ブローカー | MT4/MT5 提供業者の口座(XM/AXIORY等) |
| OS | Windows推奨(macOSはParallels等) |
| MetaTrader | MT4 または MT5 最新版 |
| MCP サーバー | 8nite/metatrader-4-mcp 等 |
| Claude Code | Free以上(Pro推奨) |
| MetaEditor | MT4/MT5 内蔵 |
| デモ口座 | バックテスト用に必須 |
国内FX業者(DMM FX/外為どっとコム等)はMT4/MT5未提供 が多く、海外FX前提の構成になります。
導入手順 5ステップ
MT4 MCP 導入の5ステップ
1. 海外FXでMT4/MT5口座を開設(デモ口座から推奨)
2. MetaTrader アプリをインストール
3. MCPサーバーを clone: `git clone https://github.com/8nite/metatrader-4-mcp`
4. MT4_HOST と MT4_PORT を環境変数設定 → Claude Code の mcpServers に追加
5. Claude Code 再起動 → 接続テスト
設定例:
{
"mcpServers": {
"mt4": {
"command": "node",
"args": ["/path/to/metatrader-4-mcp/index.js"],
"env": {
"MT4_HOST": "localhost",
"MT4_PORT": "8222"
}
}
}
}
EA自作の流れ(5ステップ)
Step 1: 戦略を自然言語で定義
「USD/JPY の1時間足で、
RSI(14)<30 かつ MACD ヒストグラムが正に転換した時に買い、
RSI(14)>70 または ストップロス40pips で決済する戦略」
Step 2: Claude にEAコード生成を依頼
「上記の戦略を MQL5 で書いて。
コメントは日本語で。マジックナンバーは 20260518。
ロットサイズ 0.1、スリッページ 3 で固定」
→ Claude が MQL5 コードを生成。
Step 3: MetaEditor でコンパイル
MetaEditor を起動 → 新規 EA テンプレート作成 → Claude のコードを貼り付け → F7でコンパイル。エラーが出たら全文を Claude に貼り戻して修正させる。
Step 4: ストラテジーテスターでバックテスト
MT5 のストラテジーテスターで過去5〜10年のデータでバックテスト → 勝率・利益率・最大DD・PFを記録。
Step 5: デモ口座 → ライブ口座
バックテスト合格基準(例: PF>1.5, 最大DD<20%)を満たしたら デモ口座で1〜2週間運用 → 問題なければライブ口座で少額(10万円以下)からスタート。

バックテスト合格 → デモ運用 → 少額ライブ運用、の3段階を守れば致命傷は避けられそう
プロンプト設計のコツ
EA を AI に書かせる時のプロンプト 5原則
1. 戦略を具体的に: 「移動平均線」ではなく「期間20の単純移動平均」
2. 時間足を明示: 「1時間足」「日足」「15分足」のように
3. マジックナンバーを指定: 複数EAの混在を防ぐ
4. ロット・スリッページを明示: バックテスト条件を統一
5. コメントを日本語で: 後から読み返す時に必須

プロンプトが曖昧だと、AIが勝手に解釈してバックテスト結果が再現できないコードになることがあります。条件は徹底的に具体化するのが鉄則です

じゃあ初稿は曖昧でも、デバッグ過程で具体化していく感じだな
3段階デプロイの重要性
EA運用の3段階
1. バックテスト(過去データ・期間5〜10年・複数通貨ペア・複数時間足)
2. デモ運用(実際の値動きで1〜2週間以上)
3. ライブ運用(少額・1日の損失上限設定・週次レビュー)
バックテスト合格 ≠ ライブ運用成功。スリッページ・スプレッド・約定遅延などライブ特有の要素はバックテストで再現できないため、デモ運用は必須です。
注意点と落とし穴
1. MT4/MT5 ログイン情報は環境変数で保護: Git にコミットしない
2. 国内FXは非対応: 海外FX口座を別途開設する必要あり
3. 海外FX業者の信頼性確認: 金融庁無登録業者のリスクを認識
4. 過剰最適化(カーブフィッティング): バックテストで完璧な戦略は実運用で崩れる
5. 税金処理: 海外FXの利益は雑所得・総合課税(国内FX分離課税と異なる)
まとめ
MT4/MT5 × Claude で EA自作を始める3ステップ
1. 海外FXのデモ口座を開設
2. MT4/MT5 MCP を Claude Code に接続
3. 「シンプルな移動平均クロスEA」から書かせて、MetaEditor でコンパイル試行





【税務・法律に関する免責事項】本記事は 執筆時点 の情報をもとに、国税庁の通達・タックスアンサーや関連法令を参照して執筆しています。ただし、税制・法令は 改正される可能性 があり、また個別の税務・法律判断は 具体的な事情で異なる ため、本記事の内容をそのまま当てはめると否認・無効となるリスクもあります。実際の確定申告・税務判断・法的判断は、必ず税理士・弁護士または所轄の税務署にご相談ください。相談窓口:日本税理士会連合会 https://www.nichizeiren.or.jp/ / 国税庁 税についての相談窓口 https://www.nta.go.jp/about/organization/access/chizu.htm
【免責・広告表示】本記事はアフィリエイトプログラムに参加しており、リンク経由でご購入・口座開設いただいた場合に報酬が発生することがあります。本記事は投資の学習・情報収集を目的としており、特定の金融商品への投資を勧誘するものではありません。過去のデータや事例は将来の成果を保証するものではありません。株式・ETF・投資信託等への投資には元本割れリスクがあります。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。