はじめに:「日本株でも自動売買したい」の壁
日本株を SBI証券で取引している投資家にとって、自動売買の最大の壁は 「公式APIがない」 ことです。moomooの米国株や、海外FXのMT4/MT5 のように整備された接続経路がありません。
JさんもSBI証券をメインで使っており、「日本株もAIに任せたい」と考えました。しかし調べると、SBI証券は個人投資家向けの公式REST APIを提供していない という現実にぶつかります。

公式APIがない、ってつまりどうやって自動化するの?

選択肢は「非公式に画面を操作する」しかありません。Selenium・Playwright・Antigravity Browser Agent などのブラウザ自動化技術を使う形になります。ただし利用規約の問題は別途要確認です

ハードル高そうだけど、まず現状の選択肢を把握しておくのは大事だな
結論:4つの非公式手段+現実的な代替案
- SBI証券 公式REST API: 個人向けには非公開(2026年5月時点)
- 非公式手段4種類: Selenium / Playwright / Antigravity Browser Agent / pywinauto
- 利用規約: 自動操作の可否は SBI証券サポートに事前確認
- 現実的代替案: 米国株は moomoo、FXは MT4、日本株は手動 + AI分析補助
- リスク認識: スクレイピングはアカウント停止リスクあり
SBI証券のAPI事情(2026年5月時点)
SBI証券は 法人向けには各種API連携 を提供していますが、個人投資家向けの公式REST APIは存在しません。auカブコム証券や松井証券は一部API提供がありますが、SBI証券は方針として個人API公開を避けている状況です。
SBI証券のAPI関連の現状(2026年5月時点)
- 個人向け公式REST API: なし
- HYPER SBI 2: 高機能トレーディングツール(Windows/Mac)
- マネーフォワード等への連携: 公式提供あり
- Excel連携: HYPER SBI 2 から限定的に対応
- 自動売買機能: 「アルゴ注文」は標準搭載(事前条件指定型)

SBI証券公式の「アルゴ注文」を使えば、APIを経由しなくても条件発注は可能です。完全自動化には足りませんが、AI不要のレベルではこれが正攻法です
4つの非公式手段
手段1: Selenium / Playwright(最も一般的)
Pythonで ブラウザを操作してSBI証券Web版にログイン → 注文画面まで遷移 → 発注 という流れ。Claude にコードを書かせれば数時間で実装可能。
問題点: スクレイピングはSBI証券の利用規約に抵触する可能性。
手段2: Antigravity Browser Agent(最新・自然言語)
Google Antigravity の Browser Agent を使えば、Pythonコードを書かずに自然言語で「SBI証券にログインして保有銘柄をCSV化」と指示できます。
Selenium と同様の利用規約リスクは残るものの、実装の手間が劇的に減ります。
手段3: pywinauto(HYPER SBI 2デスクトップ直接操作)
HYPER SBI 2 のWindowsアプリを pywinauto で直接操作する手法。マウスクリック・キー入力を自動化する。
問題点: アプリのアップデートで毎回壊れる・実装が脆い。
手段4: HYPER SBI 2 の Excel連携 + AI(半自動)
HYPER SBI 2 から Excel に株価データをエクスポート → AIがそのExcelを分析 → 取引判断は人間が手動発注。
メリット: 利用規約上のリスクがほぼなく、最も安全。

4つ並べると、手段4(Excel経由)が一番現実的で安全だな

ええ。「分析はAIに任せ、発注は人間が手動で」という分担なら、規約リスクなく即始められます

最初は Excel エクスポート + Claude 分析から試して、慣れたら次の手段を検討するか
Antigravity Browser Agent の使い方(自然言語アプローチ)
最も新しい選択肢として、Google Antigravity の Browser Agent があります。
「SBI証券のサイトにログインして、保有銘柄一覧をCSVに保存して」
→ Antigravity が Chromium を起動 → 自動ログイン → 保有銘柄ページに遷移 → CSV保存
ただし:
- ログイン情報は環境変数で管理
- 2段階認証への対応は半自動(プロンプトで承認)
- 利用規約上の自動操作可否は別途確認
利用規約上の注意点
SBI証券の自動操作リスク
1. 利用規約確認: 「会員以外による操作」「自動的な照会」を禁じる条項があるか確認
2. アカウント停止リスク: 不正と判定された場合、口座凍結の可能性
3. 2段階認証: 突破は規約違反かつ技術的にも難しい
4. APIキーがない: トークンベースの正規認証経路が存在しない
5. 同義の選択: SBI証券に直接「自動操作したい」と確認するのが最安全
最も安全なのは「事前にSBI証券サポートに問い合わせて自動操作の可否を確認する」。場合によっては「使う場合はリスク自己負担」など条件付き許可が出ることもあります。
現実的な代替案:軸を分ける
JさんがおすすめするSBI証券利用者向け構成
1. 日本株(SBI証券): 手動取引 + AI分析補助(HYPER SBI 2 → Excel → Claude分析)
2. 米国株: moomoo証券 + Moomoo API Skill で自動化
3. FX: 海外FX口座 + MT4/MT5 MCP + Claude
4. 暗号資産: GMOコイン等 + Bybit MCP 等
SBI証券で完全自動化を目指すより、市場ごとに最適なブローカーを使い分けるのが現実的です。
実装の流れ(手段4・Excel経由の安全パターン)
Excel連携 + AI分析の5ステップ
1. HYPER SBI 2 で保有銘柄一覧をExcelにエクスポート
2. Claude Code を起動(Excel ファイルを読込)
3. 「この銘柄リストについて、決算シーズン前のリスクを分析して」と指示
4. AIが分析結果を返す
5. 判断 → 売買は HYPER SBI 2 で手動発注
この方法なら 利用規約リスクを抑えつつ即実行可能。日本株トレーダーにとって最初のAI活用としては最適です。
注意点と限界
1. 完全自動売買は現実的に困難(公式API不在のため)
2. スクレイピング系は規約違反リスク
3. HYPER SBI 2 アプリのアップデートで仕様変更がある
4. どうしても自動売買したいなら米国株(moomoo)に軸を移すのも選択肢
まとめ
HYPER SBI 2 × AI の現実的な選択
1. 完全自動化は規約リスクが高いため、「AI分析 + 手動発注」が安全
2. Excel経由で取引データをAIに渡す手法を最初に試す
3. 自動売買がどうしても必要なら 市場ごとにブローカーを変える のが現実的





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