「金」の弟分たち
「金(ゴールド)は安全資産」。それは分かった。 しかし最高値を更新し続ける金はグラム1万円を超えており、貧乏性の私にはどうしても手が出しにくい。

なぁアイちゃん。金は高嶺の花すぎる。 もっとこう、安くて手軽な金属はないのか?
例えば『銀(シルバー)』とかさ。アクセサリーなら数千円で買えるだろ?

Jさん、良いところに目をつけましたね。 貴金属(コモディティ)の世界には、金の他にも『銀(Silver)』や『銅(Copper)』という重要なプレイヤーがいます。 ただし、これらは金とは『性格』が全く違います。

性格? 同じピカピカした金属だろ?

金は『通貨・宝飾品』としての側面が強いですが、銀や銅は『産業用』としての側面が非常に強いんです。 つまり、『世界の景気が良くなると、需要が増えて価格が上がる』傾向があります。
暴れ馬「シルバー(銀)」
AIは、金よりもギザギザと激しく動くチャートを表示させた。


まず『銀』ですが、別名『貧者の金(プアマンズ・ゴールド)』と呼ばれます。
金と同じく安全資産の側面もありますが、その半分以上は、スマホ、太陽光パネル、半導体などの工業製品に使われます。

へぇ、ハイテク製品の中にも入ってるのか。

特徴的なのは、その値動き(ボラティリティ)の激しさです。 市場規模が金より小さいので、
上がる時は金の2倍のスピードで熱狂的に上がりますが、下がる時も真っ逆さまです。
『金よりスリリングな投機対象』として好む個人投資家も多いですね。

うっ…。 『貧者の金』って名前には親近感が湧くけど、動きが荒っぽいのは怖いな。
俺の心臓が持たんかもしれん。
経済の予言者「ドクター・カッパー(銅)」

では、Jさんにおすすめなのは『銅(カッパー)』です。
投資家の間では敬意を込めて『ドクター・カッパー(銅博士)』と呼ばれています。

博士? 10円玉の材料だろ?
なんでそんなに偉そうなんだ?

銅は、電線、建設、自動車、あらゆる社会インフラに使われます。 つまり、銅の価格が上がっている=世界中でモノがたくさん作られている(好景気)という診断ができるんです。 だから『経済を見通す博士』なんです。


なるほど! 金は不景気の時に輝くけど、銅は好景気の時に輝くのか。真逆だな。
AIとEVが「銅」を飲み込む
AIは、建設中の巨大なデータセンターの写真を見せた。


そして今、銅が熱い理由があります。
『EV(電気自動車)』と『AIデータセンター』です。

出た! 流行りのハイテク産業か!

EVはガソリン車の数倍の銅を使います。 さらに、生成AIを動かす巨大なデータセンターには、大量の電力とそれを送る太い電線(銅)が不可欠なんです。 今後、世界的に『銅不足』になると予測されているんですよ。

おお! それは夢があるな! 金みたいに『守り』一辺倒じゃなくて『未来の産業の成長』に賭ける感じがしてワクワクするぞ。
どうやって買う?

で、銅はどうやって買うんだ?
まさかホームセンターで銅線を買い占めてくるわけにもいかんだろ。

やめてください、置き場所に困ります。
これも金と同じく『ETF(上場投資信託)』で買えます。
ネット証券で『銅ETF』と検索すれば、数千円から投資できますよ。

ETF便利すぎだろ…。 よし、ポートフォリオの『スパイス』として、これからのAI時代に欠かせない銅を少し買ってみるか!
次回予告
金、銀、銅。 コモディティ(実物資産)の面白さに目覚めたJ。
「モノへの投資って分かりやすくていいな。他にはないのか? 例えば…ビルとか!」
次回、投資対象を「不動産」へ広げます。
「J-REIT(リート)とは?1万円で大家になれる仕組みと金利上昇リスクを解説」。
コメント